眠る方法
今日は通院日だった。
病院の看板は、レディースクリニックなのだけれども、内科と心療内科の受診もできる。妊婦さんやその夫たちと同じ待合室で、内科の診察を待つ。
主治医は前回と同じ、男性の医師だ。先生の目はいても優しい。小さな声でゆっくりとポツリポツリ話す先生。先生はいきなり患者の心にズケズケと入り込む様なデリカシーのないことは決してしない。トントンと患者の心をノックしながら、ひとつづつ、患者の心の扉を開けていく。私は眠剤をもらいに内科に通っているわけだけれども不眠は自身の経験をこめて、その病状の背景に様々な精神疾患が潜んでいる場合が多いので患者さんへの配慮が必要だ。
先生の慈愛に満ちた目と穏やかな口調で病状を説明していると、ふいに涙が溢れてきそうになって必死でこらえた。生きていることが辛くない人間なんて1人もいない。消えたい気持ちになってしまうこともある。
私は昨日に限って眠剤が効かなかったので、ほぼ寝てない状態で今日の診察を受けたので、昨日までの脳みその疲れが残っており、身体もとてもだるく、やや情緒不安定だったのだろう。
先生の様な慈愛に満ちた目で見られたことがもう何年もなかったのかもしれない。
私は愛に飢えているのか?
文章をタイトルに戻して、今日、先生から伝授してもらった眠る方法。
考えない練習。ベッドに横たわって呼吸することに集中する。その日にあった嫌なこと、次の日に起こる不安がよぎった場合は、暖かく燃える暖炉の火をイメージして、それらを火の中に焚べちゃうというものだ。
さっそくやってみようと思う。
睡眠のメカニズムについても教えてもらった。
眠りの質が浅いのは体質だから仕方がないね。
いろいろあるけど、先生と会えてよかった。
先生ありがとう。