味覚が戻り食べることの楽しさを思い出した一年だった。灰色だった景色に色が戻った。

ある人の何気ない一言が私の偏った美意識を替えた。悪い魔法がパチンと溶けた。美しさとは痩せていることだけではないよね。当たり前のことに気づいた。そして周囲の美しい人をみると決して痩せていないことにも気づいた。これからは毎日自分を大事にして、しっかり美味しく楽しく食べて体力をつけて、外の刺激を受けて、笑って、唯一無二の私なりの美しさを手にいれようと思う。

人を好きになることはかなしい。好きになればなるほど孤独を知る。人を愛することはその人の幸せを願うことだから、自分が相手の幸せの登場人物にキャスティングされれば天にも昇る嬉しさだけれども、キャスティングされなければ奈落の底に堕ちる。だけれども、キャスティングされない時は諦めるが、タイミングが巡ってくるまでジッと待つしかない。機でない時に無理に動いてもよい結果は得られないことは、人生の経験上、よく分かる。

何事も機が大切だ。この数年間、苦しい次期が続いて、それが収まって、この二年間は次のステップに進むまえの停滞期だったように感じる。大きく動く時期ではない直感だったので特に自分から動かなかった。ジッとしていた。幸運なことにお金には困らなかった。

これからは動いてよい時期だと感じる。占いの結果など知らない。直感的にそう感じるだけだ。

今日は、もう少ししたら目黒川辺りをブラブラ歩いて、年末だから閉まっているかもしれないけれど、セレクトショップにお洋服を見に行こう。体力が残っていたら六本でサワー種のパンを買って、それから本屋を少しのぞこう。旅行の計画を考えたいな。

昨日プレッセで買った有機のお蕎麦を、仕込んでおいた骨つきの鶏と白菜のスープと合わせて、葱をたっぷりのせた年越し蕎麦ランチを食べてからね。柚子胡椒を添えても美味しいかもしれない。材料が素晴らしいから必ず美味しくなる。安心して美味しく食べれる家ご飯は素晴らしい。そしてよい食材を気軽に手に入れることのできる、私の住む街の素晴らしさに感謝だね。

自分のなりたい自分に近くために、できる範囲でやりたいことをどんどんして行こう。

長い間止まっていた時計の針が、また動き出す。