晩秋の京都を1人で旅した。

旅の間、身体が鉛のように重く始終眠かった。

突然決めた旅だったので、当日予約できるホテルは限られていた。予約のとれたビジネスホテルはシモンズのマットレスだったけど、枕がものすごくかたくて、部屋もなんだかタバコの匂いがして、よい環境ではないのにも関わらず、落ちるように眠ってしまった。常に眠くて常にお腹が空いてる、心と身体の両方が休養と栄養を欲している、始終そんな状態だった。

今月はオフィスを引っ越して、自分が選んだオフィスだから当然だけど抜群に素晴らしいオフィスに移ったわけだけど、今、会社を辞めようとしている。いろんな偶然が重なって今の会社で働くことになった。けど、もう私がこの会社で社員としている時間は終わったと思う。今月はつくづく感じた。ズルズル会社に残ることもできたかもしれないが、それは性に合わない。社長には言葉では言い表せない程感謝しているけどスパッと辞めることにした。何事にも潮時がある。

このタイミングで結婚をしてみてもよいのかもしれないと思う。前はもっと人生における結婚の重大さが大きかった気がするが、今となっては数ある中の人生の選択の一つであり、他にも大事な選択や大事にしなければならない選択が数多く存在していることを知っている。結婚にだけ夢を馳せる年代では残念ながら、もうない。浮き足立つのでなく冷静に物事を受け入れられる時期は、まさに「時がきた」のだと思う。

会社を辞めた後、これから先のことは決めていない。けど、なるようにしかならないのであまり焦ってない。少し長めのオフをとって、先のことはそれから考えよう。

独り者は守られるものもないけど守るものもない。気楽なものだとつくづく思う。

そしてすこし寂しい。